ブリティッシュコロンビア州の州都で、バンクーバー島の南端に位置しています。フレンドリーな住人と年間を通して温暖な気候、また治安の良さから、カナダ国内でも留学正が過ごしやすい街として知られています。
イギリス文化が色濃く残る街には、イングリッシュガーデンやアフタヌーンティーの文化が根付いており、イギリスの雰囲気を至る所で感じることができます。また、リタイア後の定住先としても人気があり、ゆったりした空気が流れています。
英語学習環境としては、他都市と比べると移民が少なく、ネイティブのカナダ人が多く住んでいます。レストランやカフェで隣になった方とお喋りがスタートすることも珍しくありません。それほどに街全体がフレンドリーな雰囲気があり留学先に適している都市です。
海を挟んで隣接するバンクーバーに比べ留学生も比較的少なく、街の規模に比べて学校が多いので整った英語環境の中で勉強することができます。小規模校から大手校まで、希望に応じて学校を選定することができ、街のゆったりした雰囲気も相まって、アットホームな環境です。
また、カナダ有数の観光地であるビクトリアでは、求人数も比較的多く仕事は探しやすいです。特に観光分野での就業を希望している留学生には最適。そのため、ワーキングホリデーの渡航先として常に人気があります。バンクーバーやトロントのように人が多く都会は苦手という留学生にはおすすめの都市です。
ビクトリアは日本人が少ない街です。カナダ統計局の2021年国勢調査によると、日本語を母国語とする人は全体の1%未満。街で日本人に会う機会は少なく、日々の生活において日本語から離れやすいと言えます。また、英語を母国語とする人がおよそ80%と、他都市と比べて日本人以外の移民も少ないのも特徴。移民が多いカナダの中でも、カナディアンが多く住んでいます。そのため英語でのコミュニケーションを日常的に行う必要があり、英語学習の機会を多く得ることができます。
人口9万人ほどの小さな街なので、都会にあるようなクラブやカラオケ、バーなどの娯楽施設は限られます。その代わり、滞在中に自然や街並みを楽しめるのがビクトリアの魅力です。
たとえばバンクーバー島南部に位置するセイリッシュ海ではシャチやクジラなどを観察するホエールウォッチングができます。線路の跡地を利用したギャロッピング グース トレイルはサイクリングやハイキングに最適です。州会議事堂、サンダーバードパークなどの観光スポットが並ぶ、ベルビルストリートを散策するのも良いでしょう。
ちなみに、ビクトリアの夏の平均気温は20℃前後。冬も氷点下になったり大雪が降ったりせず、年間を通して穏やかな気候です。
街中では、レストランやカフェで隣になった方とお喋りが始まることも珍しくありません。自然豊かな環境と穏やかな気候に、地元の方のフレンドリーな人柄も相まって、街の雰囲気は落ち着いています。
さまざまなメディアで「退職後に住みたい街」の上位にも選ばれていて、65歳以上の割合は約23%とカナダ全体の平均(約18%)より高め。退職後の生活を楽しむ方が多く住んでいるのも特徴です。
ビクトリアは小規模な街なので、語学学校の数は少ないです。数十校から選べるトロントやバンクーバーといった大都市と比べると、校風やプログラムなどの選択肢は限られます。StudyInでご紹介できる学校も5校のみですが、いずれも複数の都市にキャンパスがあり、日本人スタッフも在籍しています。
たとえばSSLC(Sprott Shaw Language College)は、他都市のキャンパスでも採用されているリーディングやスピーキングといった技能別のレベル分けが特徴。日本人スタッフによるカウンセリングなどの手厚いサポートもあり、初めて語学留学する方にも、滞在先として選ばれています。
ブリティッシュコロンビア州の最低賃金は、$15.65(約1,600円)とカナダの中でも高め。現地で収入を得られれば、費用を安くおさえながら最大で1年間の滞在が可能です。
アルバイト先は、地元のレストランやカフェなどの飲食店が一般的。お客様から注文を受けたり同僚と話したりできる英語力が求められます。日本語を使って働ける仕事の求人は少ないため、英語力に自信のない方が現地で収入を得ながら滞在するには向いていません。
「カレッジ」は日本でいう専門学校のような学校で、一般的には2年制です。就職に役立つ専門知識を英語で学んだり、4年制大学への編入に向けた勉強をしたりできます。
たとえば、「カモーソンカレッジ(Camoson College)」は20,000人前後の学生のうち約10%が留学生で、80か国以上から学生が集まる多国籍な環境です。
提供されているプログラムは160以上。会計や財務、ホスピタリティなど実務に直結する専門スキルの習得や、提携大学へ編入するための学習などができます。
ビクトリアには、「ビクトリア大学」と「ロイヤルローズ大学」の2つの州立大学があります。
ビクトリア大学は、カナダ有数の研究大学のひとつです。これまでに580件以上の特許出願、1,145件以上の発明届け出などの実績があります。国連の持続可能な開発目標 (SDG) に照らして大学を評価する「Impact Rankings 2022」で12位を獲得するなど、世界的にも評価されています。社会科学や理工学の初年度学位コースを修了しながら入学に必要な英語要件を満たせる、独自のパスウェイプログラムがあるのも特徴です。