費用も抑えてインターンもできるカナダのCo-op(コープ)留学を知ってますか?
StudyInでも300名以上の方からお申し込みをいただくほど人気沸騰中の留学方法です。
この記事では、費用や学校の情報に加え、失敗しないための注意点を徹底解説いたします。
Co-op留学は有給インターンへ参加できる、カナダ独自の留学制度です。専門的なビジネスなどの知識をカレッジで学び、その専門領域に関係した企業で有給インターンができます。
カレッジとは日本でいう専門学校のようなもので、就職にフォーカスした授業を受けられる場所です。
学校の授業では、通常の語学学校のように英語を学ぶのではなく、英語で専門分野を学びます。
前半で何らかの専門分野に関する知識を学び、後半には学んだ専門分野に関係する企業で就労体験(有給インターン)をします。
期間は1年未満で終わるものから2年間のものまでさまざまですが、カレッジで専門分野を学ぶ期間と有給インターンの期間は原則として同じです。
またインターンの期間は全期間の1/2を超えることはできず、就学期間よりも就労期間を長くすることはできません。
Co-op留学では、豊富なプログラムの中から自分の目的に合ったものを選ぶことができます。ここでは数あるプログラムの中から、実際に弊社のお客様に転職や就職を目的として多く選ばれている3つのプログラムをまとめました。
コースやカリキュラムはカレッジによって異なります。詳細は各カレッジの公式サイトやパンフレットなどを確認しましょう。
会社の経営などビジネスの全体像を学ぶプログラムです。将来的に、外資系企業に就職・転職したい方が選んでます。
国際ビジネスマネジメント | プロジェクト管理、国際経営、人事管理などを学ぶ |
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セールス&マーケティング | マーケティング基盤、デジタルマーケティング、ブランドプロモーションなどを学ぶ |
輸送・物流管理 | 輸送・物流にかかわるオペレーション、購買などのサプライチェーン管理を学ぶ |
ホテルや観光業界のプロを目指すプログラムです。海外からの観光客が増えていくこれからに必須のスキルと知識を、英語で学ぶことができます。
ホスピタリティマネジメント | ホテルのフロント オフィス業務、ハウスキーピング、飲食事業などを学ぶ |
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カスタマーサービス | 接客、衛生管理、食品管理に関する知識などを学ぶ |
ホスピタリティ&観光 | ホスピタリティと観光における専門的なスキル、マーケティング、会計などを学ぶ |
ウェブマーケティングやプログラミングなどを学ぶプログラムです。IT関連企業や企業のWEB部門に就職したい人が選んでます。
UI/UXデザイン | デザインの基礎、マルチプラットフォーム設計、データに基づく設計の改善などを学ぶ |
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WEB/モバイルアプリ開発 | HTMLやCSS、フロントエンドフレームワーク、Android/iOSアプリ開発などを学ぶ |
ネットワーク管理 | 設計アーキテクチャ、インフラストラクチャ、クラウドコンピューティングなどを学ぶ |
Co-op留学には、「Co-opビザ」といわれる就労許可付き学生ビザが必要です。このビザがあれば、就学中でも有給インターンシップを行うことが出来きます。またビザを申請する時の年齢制限や、ビザの発行回数の制限もありません。
プログラムへ参加する際に、就労も行うことが記載された書類を提出する事でビザが発給されます。
ビザの有効期限は、コースの期間プラス1ヶ月間です。コースの期間は6ヶ月間~2年間のため、それに1ヶ月を加えた期間、カナダへ滞在することができます。
ワーキングホリデーが1年間と限られているのとは違い、コースによっては2年近くカナダに滞在することができます。
またワーキングホリデーとつなげて滞在期間を延長する方や、最終的にカナダの永住権を獲得される方も少なくないです。
留学に関する情報が集まってきた中で、ふとこういう疑問がわくかもしれません。
「現地で働けるならワーキングホリデーと一緒でしょ?」
答えは「ワーキングホリデーとはまったく違います!」
コープ | ワーホリ | |
---|---|---|
いける国 | カナダのみ | 複数あり |
ビザの有効期限 | コースの期間+1ヶ月 | 1年間 |
年齢制限 | なし | 18~30歳まで |
回数制限 | なし | 1回のみ |
ビザの発給予定数 | なし | 6,500※抽選制 |
就学期間 | 制限なし | 最大6ヶ月まで※カナダの場合 |
就労制限 | 就学期間中:週20時間まで インターン期間中:フルタイム(週 40時間)の就労が可能 |
制限なし |
求められる英語力 | 一定の英語力が求められる | 特になし |
ワーキングホリデーは行ける回数や年齢、働ける時間に制限があります。
一方Co-op留学では制限がありません。30代以上の社会人やシニアも利用できますし、何度でもビザを申請することができます。
専門分野を英語で学びたいと思ったら、その都度、渡航することが可能です。
また、ワーキングホリデーでは難しいオフィスワークにも、有給インターンで就くことが出来ます。
カレッジの入学条件は、高校卒業以上の学歴があることです。また各カレッジが行っている試験において英語力の基準を満たすことで、入学することができます。
【入学要件とされる英語力の基準の傾向】
TOEFL iBT | IELTS | TOEIC | |
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ホスピタリティ系 | 52~79 | 4.5~5.5 | 650~740 |
ビジネス系 IT/WEB系 |
69~99 | 5.5~6.5 | 600~870 |
付属の語学学校があるカレッジが多いです。英語力が不安な人や、入学条件に足りていない人は、短期間だけ語学学校に通って自分の英語力を高めてからCo-opプログラムに参加することができます。
コースによっては求められる英語力が高いので、最初の2、3ヶ月は語学学校に通われる方が多いです。
「ある程度英語ができるかも」・「英語はパッション!」・「極力語学学校は少なくしたい」という方必見です。
Co-opプログラムの入学条件として英語力が求められます。英語力が不足していると感じる方は1,2ヶ月だけでも語学学校に通うことをおススメします!
語学学校に少しでも通うことを勧める理由は2つあり、専門授業についていきやすくなる・友達ができやすいことです。
座学における授業やディスカッションのレベルはかなり高いので、英語力が不足している場合、授業についていくのに必死という方は多いです。
せっかくお金を払って授業を受けるのに、聞くだけで終わったなんてもったいないですよね。
またカレッジに入学された方からよく聞くのは、語学学校ですでにコミュニティができていて疎外感があったというものです。
日本から単身でカナダへ行くので、現地で友達ができないと、孤独感が強くなってしまいます。
各コースで定められた英語力の基準を満たしていない場合は、語学学校で基礎的な英語力を高めるところから始められるカレッジもあります。
Co-op留学には、大きく4つの魅力があります。
Co-op留学では、有給でインターンができます。
有給インターンを週40時間参加する場合の収入は、トロントでは月収2,400カナダドル(約25万2,000円)、バンクーバーでは月収2,504カナダドル(約26万2,2920円)です。
※2022年7月時点の最低時給をもとに、1CAD=105円で計算。
また、前半の就学の期間ではアルバイトも出来るので、全体的な費用を渡航後にカバー出来ます。
1年間の留学費用が欧米圏だと300万円程度かかることから、かなり費用が抑えられます。
語学学習だけではなくインターンを経験を積める。それが、Co-op留学の魅力と言えます。
プログラムでは、カレッジで実務に役立つ専門知識を学んだうえで、インターンで実践的な経験を積むことができます。
各専門分野に関する授業は英語やフランス語で行われるため、在学中に「英語力やフランス語力の向上」と「専門知識やスキルの習得」の両方が期待できます。
インターン先の業種や職種、業務がとにかく豊富です。
プログラムで学んでいる専門分野に関係があれば、インターン先の業種は制限されません。
たとえば、ホスピタリティ系のコースを受講した場合は、インターン先としてはホテルのスタッフや空港のグランドスタッフなどへ参加。ビジネス系のコースを受講した人は、マーケティングアシスタントや営業職などのインターンに参加しているケースがあります。
また、接客業であっても価格帯の高い、高級レストランやホテルでの就労が多いです。
Co-op留学のコースを修了すると、カレッジから「Diploma」という修了証が発行されます。
※コースによってはCertificateが発行される場合もあります。
また、インターンシップをした企業からリファレンスレター(推薦状)をもらえることもあります。
修了証や推薦状は、英語やフランス語で各専門分野に関する知識を学び、働いたことを証明するものです。そのため、帰国後の就職活動や転職活動において、語学力や専門スキルなどをアピールする材料になります。
そのため、就職を見据えて知識やスキルを身につけたい大学生や、キャリアチェンジやキャリアアップのために実務経験を積みたい社会人に人気です。
人気のCo-op留学ですが、注意点もあります。
ほかのエージェントが教えてくれない3つのポイントを説明します。
コープ留学でのインターン先は初めから確約されているわけではありません。インターンに参加するには、面接を受けて内定をもらわなければなりません。
インターン先を探すときには、カレッジからさまざまなサポートを受けられるケースがあります。サポート内容は学校によって異なりますが、たとえば、レジュメなどの書き方や面接の受け方などをレクチャーしてもらえたり、キャリアカウンセラーからインターンの求人を紹介してもらえたりします。
また、カレッジの中にはインターン先の手配を100%保証しているところもあります。就職活動に不安を覚える場合は、インターン先を必ず手配してもらえるカレッジを選ぶことを検討してみましょう。
Co-op留学ができる都市はトロント、バンクーバーの2つです。そして都市がある州によってコープの制度内容が異なります。
日本人が比較的少ないとされるトロントですが、インターンは必ずしも有給である必要はないです。そのため無給のインターン先が多く、英語力のない人は有給のインターン先に就職しづらいというデメリットがあります。
一方でバンクーバーは、Co-op留学のDiploma取得条件に有給のインターンを終了することが含まれます。なので必然的に有給で働けます。
*バンクーバーにもCanadian CollegeとGastown Business College(GBC)には無給インターンができる学校もあります(Diplomaの取得も可能)。都市選びで失敗しないために
確実にインターンを有給で働きたい人はバンクーバーをオススメします!
エージェントによっては日本人比率の観点だけしか説明してくれないところもあり、トロントに行ってから無給ばっかりだったなんて事もあります。
希望する都市や条件をエージェントに伝えましょう!
就労可能な時間は、授業の有無によって異なるため、稼げる金額は一律ではありません。
例えば、バンクーバーで時給15.65カナダドルのアルバイトをしている場合、授業が行われている時期に稼げるお金は最大1,252カナダドルです。一方、休暇中に稼げるお金は2,504カナダドルと、カレッジがあるときと比べて倍になります。
得られる収入は時期によって異なるので、滞在中に稼いだお金で生活したい場合は「稼げる時期に余ったお金を貯金し、稼げない時期の生活費に補填する」など、自分なりにお金の使い方を工夫しましょう。
【就労時間】
就学期間中(授業が行われている時期) | 週20時間まで |
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就学期間中(授業がない時期) | 週40時間まで |
インターン期間中(授業がない時期) | 週40時間まで |
※カレッジで授業がない時期は、クリスマス休暇や夏休みなどが該当します。
働かない期間も、費用の計算に入れましょう。
まず到着して最初の1ヶ月は現地の生活に慣れる期間として必要で、多くの方がアルバイトは2ヶ月目から始められています。また、アルバイトは必ずしもたくさんシフトに入れてくれるわけではないので、週20時間よりも少なくなる想定で収入を計算しましょう。
エージェントが提示する抑えられる費用は最大の金額であることが多いので、現実的な金額の相談もしてみましょう。
留学への詳しいご相談もLINEからおこなえます!
旅行会社から未経験のデジタルマーケティング業界にキャリアチェンジを目指すために語学学校へ通った、かおりさんの体験談を紹介します。
【基本情報】
旅行会社で4年間働いていましたが、キャリアチェンジを考えるようになり、以前から興味のあったデジタルマーケティング業界への転職を目指し始めました。しかし、実務経験が求められることが多くどうしようかと悩んでいました。
そんなとき、コープ留学でインターン経験を積めることを知りました。そして学生時代に「海外で学びたい」という思いを持っていたこともあり、バンクーバーへの渡航を決意しました。留学先をTamwood Careersにしたのは、1年間でインターンシップまで経験できるコース設定が、「早めに実務経験を積みたい」という自分の希望に合っていたからです。
入学後は、週3回の授業や課題などを通じてデジタルマーケティングに関する知識を深めてきました。
現在は就職活動の一環として、カレッジの担当者と定期的なミーティングをしています。ミーティングでは、自分の履歴書を見てもらったり、授業で作成したWebページを就職活動で使えるレベルまでブラッシュアップしてもらったりできます。そのほか、学校内で開かれるジョブフェアにも参加しています。
Co-opプログラムを提供しているカナダの人気のカレッジを紹介します。
キャンパスの所在地 | トロント |
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コースの例 | Diploma in Business Management Diploma in Degital Business Management Diploma in Data Analytics など |
キャンパスの所在地 | トロント、バンクーバー、モントリオール |
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コースの例 | Diploma in Business Comunications Diploma in International Business Management Diploma in Customer Service Diploma in Hospitality Management Service Diploma in Digital MarketingーSocial Medeia Professional など |
*TESOL:英語がネイティブではない人に英語を教える方法を学ぶ
キャンパスの所在地 | バンクーバー、モントリオール |
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コースの例 | Service Excellence for Business Diploma With co-op / 48 Weeks Sales & Marketing Diploma With co-op / 92 Weeks など |
キャンパスの所在地 | トロント、ケロウナ |
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コースの例 | Professional Customer Servise Business Management Hospitality Management Commerce & Marleting など |
キャンパスの所在地 | バンクーバー |
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コースの例 | International Business Management Hospitality Management Digital Marketing Specialist WEB&Mobile APP Development など |
キャンパスの所在地 | バンクーバー |
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コースの例 | International Business Comunications Digital Marketing Fundamentals 300-310 Hospitality Management 200 Supply Chain Transportaion & Logistics など |
キャンパスの所在地 | バンクーバー、ウィスラー、トロント |
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コースの例 | Hospitality + Tourism Department International Business and Management など |
Co-op留学に関するよくある質問にお答えします。
Co-op留学終了後も就労ビザを取得できれば、カナダで働き続けることは可能です。就労ビザはカナダの企業に雇ってもらえることが決まれば発給される可能性があります。そのため、プログラム終了後もカナダで働けるかどうかは、就職先を見つけられるかにかかっています。
複数のカレッジに確認したところ、いずれのカレッジでも「インターンシップ先に就職が決まるケースもある」とのことでした。中には、卒業生の約30%がインターン先で雇われているカレッジもあります。
ただし、就労ビザを申請してもらえる企業やタイミングは限られます。プログラム修了後も働き続けることを目的とするならば、就労ビザの申請も考慮してインターン先を選ぶのが重要です。
トロントやバンクーバーといった大都市を中心に、日本人は多い状況です。カナダのカレッジの日本人比率は平均で30%程度なので、学生の3人に1人くらいは日本人だと考えておいたほうが良いでしょう。
ただし日本人の多さは、エリアによっても異なります。たとえば、バンクーバーの中心部から電車やバスで1~2時間ほどで行ける郊外の街では、日本人を見かける機会は少ないです。
英語を使う職場で採用されている人が多く、中には海外で働いている方もいます。たとえば、ホテル従業員や客室乗務員、ツアーガイドといったホスピタリティ系の職種や、外資系企業の事務職やコンサルタント、海外営業といったビジネス系の職種などです。
他にも、青年海外協力隊のような国際ボランティアの道に進んでいる方もいます。