大ベストセラー「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」の著者・詩歩さん。今回はイギリス留学をサポートしました!
StudyInは過去にも詩歩さんのカナダやマルタへの渡航をサポートしてきました。気になる方はこちらの体験談も読んでみてください!
「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」著者 詩歩さんのトロント語学学校体験談 前編
1990年生まれ。静岡県浜松市出身。早稲田大学卒業。
世界中の絶景を紹介するFacebookページ「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」を運営し、70万以上のいいね!を獲得し話題に。
書籍「死ぬまでに行きたい!世界の絶景(2013年)」「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編(2014年)」を出版し、オリコンランキング1位を獲得。現在はフリーランスで活動し、旅行商品のプロデュースや講演活動、企業とのタイアップなどを行っている。
渡航先:ブライトン(イギリス)
留学期間:5週間
学校:ECブライトン
滞在:学生寮
英会話のレベルアップというかメンテナンスですね。実は海外には毎月行っているので、英語には触れているんです。旅行って英語を喋れなくてもどうにか過ごせるんですけど、やっぱり「ちゃんと自分の意思を伝えたい」とか「苦手なことも頑張って伝えよう」というのは現地じゃないと得られない機会だなと思っているので。そういう英語のレベルアップの機会のひとつとして、今年も語学学校へ通いました。
結果として、一か月間ほとんど日本語を喋っていなかったので、後半のほうは日本語がほとんど出てこなかったです。記事を書いたりSNS投稿するときに、「これ日本語で何て言うんだっけ?」みたいな(笑)。
かと言って英語がぺらぺら喋れるというほどではないんですが、私の場合は海外に行けば、大体1週間ぐらいで自分の口が慣れてきて喋れるようにはなるんです。少なくとも滞在中はするする言葉が出るようになってたので、メンテナンスはできたのかなと思っています。
イギリスの英語はイギリス訛りがあるんですが、その中でも特にロンドンとブライトンが一番きれいな英語だなと思ったのが理由のひとつです。
あとは学校の授業がない週末は旅行がしたかったので、週末に旅行しやすい場所であるブライトンを選びました。もちろんロンドンのほうが交通の便は良いのですが、ロンドンよりブライトンのほうが費用が安いし、ロンドンは都会なので以前滞在したカナダのトロントと似てるかな?と思い、今回は小規模な街のブライトンが良いかなと。
そうですね。オックスフォードやケンブリッジも、よくある留学先なんですが、街自体に中世の雰囲気があって、こっちだと以前滞在したマルタと似ちゃうのかな? と思って。ロンドンもそうだったように、滞在したことのある場所と似てない場所を選びたいなと思っていたためです。あと、ブライトンは海があるので、イギリスにしては珍しい街なんですよね。
きっかけは、StudyInの田中さんがECをお勧めしてくれたので(笑)。
ECって世界規模で運営している学校にしては珍しく、フランチャイズではなく直営で20~30校くらいあるんですよね。イギリスだけでも7校あるし、評判が良いのでぜひ見てきてほしいということで、ECブライトン校にしました。
集団授業か個別授業の2種類があるんですが、私は集団授業と個別授業の両方を受講していました。3回も語学学校に通っていると、正直なところ「集団授業だと語学力を伸ばすには限界があるな」と感じるんですが、1対1の個別授業だと、自分の弱みもちゃんと見つけて対応してくれるんですよ。
たとえば、集団だと発音までは修正してくれませんが、1対1なら直してくれますし。集団授業って文法がメインなんですが、私の弱みは文法ではなくてスピーキングなので、1対1でそれを克服したいんです。集団授業だけだと英語をしゃべる時間ってあまりないので、先生と1対1で英語でしゃべれるのは個別授業の強みだと思いますし、私の場合は最初から最後まで同じ先生にレッスンしてもらったので、その点もやりやすかったですね。
たとえば、ビジネス英語を伸ばしたい人とかですね。集団授業で文法を勉強しても、ビジネス英語はそんなに伸びないので。逆に、大学を卒業して「ちょっと海外で滞在しようかな」ってレベルで個別授業を取っても困惑するかもしれないので、そういう人はまず集団授業をやってみて、そこで自分の弱みに気付けたら、途中で個別授業を追加してみると良いと思います。
メニュー表に載っていないので、個別授業があること自体を知らない人が多く、1対1の授業を取る人はほとんどいないですね。
あと、私はスピーキングに苦手意識があるので個別授業を受講することは決めていましたが、集団授業よりも費用がかかるので、みんな存在を知っていてもやらないだけかもしれません。
メニュー表には載っていなくても、だいたいどこの学校でも対応してくれるはずなので、受付に聞いてみると良いですよ!
私の弱みはスピーキングとリスニングなので、先生の喋るスピードがすごく速くて、他の生徒は聴き取れているけど私は聴き取れないということが結構あって大変でした。
日本人含めアジア人生徒はあまりいなかったんですが、アジア人の英語の発音ってけっこう独特な感じなんですよ。生徒にヨーロッパやアラブの人が多かったんですが、彼らは日本人の英語は聴き取れないので、発音はかなり大変でしたね。
最初は先生も私の英語全然を聴き取ってくれなくて、だいぶ凹みました(笑)。たとえば日本語で喋りかけられても、日本語だったら変な発音でも聴き取れるじゃないですか。そういう感覚で喋ったら、全然通じないです。「これは頑張んないとな」って思って、必死に頑張ってました。
今回一クラスあたりの生徒数が多くて、定員は一クラス15人なんですけど、たまに16人くらい入れていました。そのうち、8~9人がアラビア人で、あとはヨーロッパとかですね。アジア人はほとんどいませんでした。
アラビアの留学生がイギリスに集中しているのは政治的な問題だと思うんですけど、サウジアラビア・クエート・オマーンから、みんな国費や奨学金で来ていました。アラブのことを全然知らなかったので、交流して色々知れたのは楽しかったです。
初日のクラス分けテストではUpper-Intermediate(中上級レベル)でした。それから4週間か5週間ごとにまたレベル分けのテストがあって、最後の1週間でクラスがひとつ上がりPre-Advanced(準上級レベル)になりました。
通学期間中にクラスが下がったというケースは聞いたことはないですけど、上がらない人はたくさんいます。ただ、レベル分けはパソコンで受けるテストで、かつスピーキングテストはなく文法問題のみなので、日本人は普通に予習復習していればどんどん伸びると思います。
みんなイギリス人の先生だったのですが、とにかくイギリス愛が強くて、結構徹底したブリティッシュイングリッシュで指導してくれました。
たとえば単語の発音は、日本だとアメリカ英語で学ぶじゃないですか。その場合、”water”の発音は「ワーラー(wˈɔːṭɚ)」って習うんですけど、授業中にそれで発音すると、めちゃめちゃ直されます。「NO、ウォーター(wˈɔːtə)。Tを発音して!」みたいな指摘を細かくされたり。
だから、スピーキングの上ではイギリスで働いたりイギリス人と接する機会が多いなら、おすすめの学校ですね。逆に日本でちょっと英語使って働くくらいであれば、多分どこの国の訛りでも大丈夫で、喋れるだけでオッケーだと思います!
アメリカ英語と、イギリス英語の違いは分かりました。舌を巻かないで喋ると、イギリス英語になるとか。
あと、これは初回の渡航での気づきでもあるのですが、日本の英語って文法重視で、ちょっと文法間違えただけで訂正されるんですが、海外だと文法みんな間違ってても、なんか言葉が通じちゃうんです。
もちろん文法は大事ですが、それはもうちょっと先の問題で、心の壁のほうが大事で。南米の人とか、ヨーロッパの人とかすごくぺらぺら喋ってるな、すごいなって思うんですけど、一緒に授業受けると文法を全然分かってなかったりして。「これでいいんだ!」って思えたのが良かったところのひとつですね。
喋る勇気だったり、意気込みのほうが大事だったりするんですよね。それに気づいてからは気楽に英語を喋れるようになりましたね。
英語で喋りながら、いろんな国の人と交流して文化の違いなどを肌で感じることができるのが良さかな。
たとえばサウジアラビアの人と喋ったら、お金持ちだと掃除を一度もしたことがないことが分かったり。あとは日本だと、家庭科の授業で男の子もボタン付けを習うじゃないですか。ヨーロッパはそれがないらしくて、「ボタン付けられない」ってみんな言ってました。
もう留学は3回目でしたが、毎回何かしらの驚きはあります。
今回は一人暮らしのアパートで滞在したんですけど、キッチンは共同なんですよ。そこでインスタントラーメンを作っていたら、「それ何?」って言われたから「ヌードルだよ」って答えたら、「へー、ヌードルなんだ。アジアってヌードル文化だよね。なんか聞いたことあるけど」みたいな雑な感じで、タイのトムヤンクンとかと一括りにしているんですよ。
その流れで「ラーメンって、聞いたことある?」って聞いたら、10人中2人ぐらいしか知らないんですよ! 「ラーメンすら、こんなに知られていないの?やばくない?」って驚きました。ラーメンはワールドワイドだと思ってたんですけど(笑)。
あとは富士山も誰も知らなかったですし。知らないのはヨーロッパの人が多かったので、ヨーロッパではまだ日本についてあまり知られていないかも、と思いました。
イギリスって外食文化がないから、外でご飯を食べると一食あたり2000円くらいかかるんですよ。なので、みんな自炊をします。それこそ、一食あたり150円とかすごく安くできるので!
でもあまり食事自体に執着がない感じで、ナスを切って、オリーブオイルと塩コショウで炒めただけのものを食べている人とかいましたね。パンとなすだけで、お腹いっぱいになればいいみたいな。日本人みたいに、いっぱい味付けしようという文化はないです。基本、塩コショウ、オリーブオイル、以上。
キッチンが共同だから、はじめは友人の作ったものを一緒に食べさせてもらったんですけど、途中から自分で作るようになりました。
3、 4回行きました。ゴエモンっていうお店があって、繁盛してるお店なんですけど、ラーメンもあれば、牛丼とかもある。働いている人はみんな日本人でしたね。
今回のアパートは結構良かったです! ECが提携しているアパートなので、一緒に行ったフランス人の子もクラスメイトも同じ建物に住んでいたし、学校まで歩いて15分くらいで便利でした。友達と出かけたり外食もしやすかったですね。
ただ、キッチンにしかテレビがなかったので、そこでみんなが騒いでるなか料理をするときは「危ないから静かにしてー!」って時もありました(笑)。もちろん穏やかな日もありますけどね。
予想できなかったのでしょうがないのですけど、着いてから最初の2週間は異常に晴れてずっと暑くて、Tシャツを買い足しましたね。一応事前に気温も調べていて、結構寒いはずだったんですけど。
もうひとつ、今回はいろいろな人種の人と会えたので、たとえば梅干しみたいな日本の面白いお菓子とかを持って行けば良かったと思いました。
アラブから来た留学生は自国のお菓子をいっぱい持って来て、みんなに「ちょっとこれ食べてみてよ」って言って仲良くなっていました。話の良いきっかけになるんですよね。
まず最初に、ロンドンへ一泊二日で行きました。せっかくだから泊まろうと思って。
あとは、セブンシスターズっていう、ブライトンから1時間ぐらいで行ける、きれいな場所に日帰りで行きました。
セブンシスターズはイギリスの絶景で一番有名な場所なんですが、その一番近い町がブライトンなんです。ブライトンにいる留学生はみんなほぼ行くだろうって感じですね。本当にきれいです。今、スマホの待ち受けはこれですね。
あと、北アイルランドに行きました。ここは飛行機で一時間半くらいなんですが、特に入国審査やパスポートも要らないんですよ。ここでは2泊しました。
あと、ストーンヘンジにも行きました!
大変でした! 授業のスケジュールって毎日変わるんですよ。だいたい8~9時には起きて学校に行って、早く終わる日は15時に終わるんですけど、遅く終わる日は18時過ぎとかに終わるんです。遅い日はそのままご飯食べたら疲れてすぐ寝ちゃうんで、正直復習ができない日もありました。
私の場合はさらに一日45分の個別授業を週5で取っていたので、それを午前中が空いている日に全部詰めこんだんですよ。それは朝10時からでした。なので、授業が遅く始まる日の午前中は疲れて寝ちゃったり。
みんな、セブンシスターズとかクリスマスマーケットくらいでしたね。旅行はお金もかかりますから。毎週末旅行してたのは私くらいです。
ブライトン自体がこじんまりした町なので、あまりあちこち行きたくないクラスメイトは、ブライトンはほんとに居心地がいいと言っていましたね。
ブライトンはイギリスの中でも貧富の差が激しい街で、生活圏にホームレスがたくさんいました。でも、治安は良かったですね。バスも乗りやすいですし、夜歩いていても危機感はありませんでした。
将来ヨーロッパで仕事したい人にはイギリスがおすすめです。ヨーロッパではイギリス英語が一番綺麗でよしとされていると思うので。ヨーロッパ中からみんなイギリスに勉強しに来ているくらいなので、ヨーロッパで通用するような綺麗な英語っていうのは、学べるんじゃないかなって思いますね。
あと、ブライトンはヨーロッパに旅行しやすいので、滞在中にヨーロッパ旅行してみたいなっていう人にもおすすめです。ロンドン発であれば、フランスには往復5000円くらいで行けるんですよね。
ブライトンはイギリスには珍しく海と山があって開放的な雰囲気があります。今回は天候に恵まれなくて行けなかったのですが、デビルズダイクっていう草原というか丘陵地帯で、熊本の阿蘇みたいなところがあるんですけど、こんな風に近場に自然があるのって、イギリスだと珍しいと思います。
人種としては、アジア人、日本人が本当に少なかったので、英語学習に浸かるために「脱日本語したい!」っていう人には向いているんじゃないかなって思います。おそらくロンドンだともっと日本人が多いはずなので、思い切って日本語と離れたいならブライトンがおすすめですね。
――貴重な留学体験談と絶景のお写真、ありがとうございました!
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