人気のオーストラリアを筆頭に、ワーキングホリデーの延長方法を徹底解説！

ワーキングホリデーで留学する場合に取得するビザが「ワーキングホリデービザ」で、渡航先の国へ事前に申請が必要になるものです。日本では「査証」とも呼ばれており、相手国へ入国しても問題がない人物という審査をクリアした証明としています。自国の安全を守るための審査で、問題があると判断された場合はビザが発給されず、入国が拒否されます。

ビザの種類によって、滞在中にできることが制限されており、ワーホリビザは観光・就学・就労が可能です。さらにワーホリビザは、国ごとに滞在可能期間・就学可能期間・就労可能期間が定められています。

そもそも、「ビザの延長」とはどういったことなのでしょうか。実際にワーホリビザを延長できる国と併せて解説します。

ワーホリビザに限らず、目的に応じて取得するビザすべてに滞在可能期間が設けられています。基本的に定められた滞在可能期間を越えて滞在できませんが、滞在可能期間を延ばせる手続きが、「ビザの延長」です。

ビザの延長はすべての国やビザでできるものではなく、延長手続きができる国とできない国、できるビザとできないビザがあります。本記事ではワーホリビザにスポットを当てて、詳しく解説していきます。

ワーホリ対象国の中でビザを延長できる国は、オーストラリア・ニュージーランド・チリ・ポルトガル・韓国・台湾の6ヶ国です。

それぞれの国で、延長しない場合の滞在期間と延長後の滞在期間は以下の通りです。

ワーホリビザを延長できる国を前述しましたが、延長できない国でも滞在期間を延ばす方法があります。それが、ビザを切り替えて実質滞在を延長する方法です。

具体的には、ワーキングホリデー・ビザを利用して1年滞在し、ワーホリビザが切れる前に学生ビザを申請し、さらに学生ビザで1年滞在します。

しかし、国や切り替えビザの種類によって、1度出国しなければならなかったり、現地で切り替えができず日本へ帰国してから申請し直したりしなければならない場合があります。ビザを切り替えるうえでの注意事項と条件の確認が必要です。

ここでは、ワーホリビザの延長が出来る国の延長方法を一部紹介します。

• オーストラリア
• ニュージーランド
• 台湾
• 韓国

オーストラリアは、ワーキングホリデー・ビザで1年の滞在が可能です。さらに条件を満たせばプラス1年を2回、計2年延長することができ、最長3年滞在できます。

延長1回目のビザを「セカンド・ワーキングホリデー・ビザ」、延長2回目のビザを「サード・ワーキングホリデー・ビザ」と呼びます。

延長申請から発給までに1ヶ月前後かかる上に、延長申請する条件として3～6ヶ月の特定活動の条件があります。そのため、少なくとも半年以上前から準備が必要です。

オーストラリアのワーホリビザ、セカンド・サードワーホリビザの申請条件は、以下の通りです。

•  ワーキングホリデービザ申請対象国の、有効なパスポートを保持していること。
• ビザ申請時に18歳以上30歳以下であること。
• 人物審査及び健康診断の条件を満たしていること。
• オーストラリア滞在中、十分に生活の出来る資金を所持していること。(およそ5,000AUD)
• オーストラリア滞在中、扶養家族である子供が同行しないこと。
• オーストラリアの価値観を尊重し、オーストラリアの法律を順守すること。

•  ファーストワーキングホリデービザでオーストラリアに滞在したことがあり、ワーキングホリデービザに課せられている全てのビザの条件を順守したこと。
• ファーストワーキングホリデービザで、オーストラリア地方都市において特定活動に3か月以上従事したことがあること。
• オーストラリア国外で申請した場合、ビザ許可時にも申請者がオーストラリア国外にいること。また、オーストラリア国内で申請した場合、ビザ許可時にも申請者がオーストラリア国内にいること。

• 2019年7月1日以降、セカンドワーキングホリデービザを保持している間に、オーストラリア国内の指定された地域で6か月間特定の仕事に従事していたこと。3年目のビザの特定の仕事は、2年目のビザの特定の仕事と同じものになる。
• セカンドワーキングホリデービザの条件を、全て満たしていること。

注意しなければいけない点が、セカンド･ワーキングホリデー・ビザとサード・ワーキングホリデー・ビザの申請の際に求められる特定の仕事についてです。動植物栽培や建設行などいくつかの選択肢と細かい指定があり、日数のカウント方法も3ヶ月分と6ヶ月分フルタイムで働いての基準になっています。

細かい指定や基準はオーストラリア内務省のHPを見て確認してください。

1. オーストラリア政府の入国管理局のページからビザの申請を行う。
2. パスポートの写しと残高証明書をアップロードする。
3. クレジットカードでオンライン上でビザ代を支払う。
4. ビザが無事に発給されたら、オーストラリア内省府からメールが届く。

ニュージーランドは、ワーキングホリデー・ビザで1年の滞在が可能です。さらに条件を満たせばプラス3ヶ月延長でき、最長1年3ヶ月滞在できます。

申請が完了するまでに1ヶ月以上かかり、ジーズナル･ワークを行う条件があるため、渡航から半年がすぎた頃から準備を始めましょう。

延長申請の条件や申請方法は次の通りです。

• すでに現在ワーキングホリデー・ビザでニュージーランドに滞在している。
• シーズナル・ワークを1年間の滞在中に3ヶ月以上行っている。

延長の手続きを行う際に注意しなければならないのが、ビザの申請の時とは異なり、全てがオンラインで完了するわけではないと言う点です。 

1. ニュージーランド移民局のHPの延長ビザのページを開き、確認事項を記入し、登録する。
2. 申請書をダウンロードし記入、その後移民局へ直接提出。
3. 申請が完了したらビザが届く。

台湾は、ワーキングホリデー・ビザのもともとの期限が180日と比較的期間が短めです。延長手続きを行うことで、合計360日滞在が可能です。

期間は短いものの、条件は細かいとくに設けられておらず手続きも簡単です。滞在期限が切れる15日前から、パスポートを持って居住地の移民署サービスステーションで無料で更新手続きができます。

手続に必要な書類や申請方法は以下の通りです。

• 申請用紙
• パスポートの原本
• パスポートの写真のページとビザのページのコピー

• 移民署サービスステーションへ行く
• 必要書類を提出する
• 許可をもらって手続き終了

韓国は、ワーキングホリデー・ビザで1年の滞在が可能です。さらに条件を満たせばプラス1ヶ月延長でき、最長1年1ヶ月滞在できます。

とくに延長申請条件はなく、必要書類を揃えて申請を行うだけです。必要書類や申請方法は以下の通りです。

• パスポート
• 外国人登録証
• 帰りの飛行機のEチケット
• 滞在地証明書類（出入国管理事務所からの通知で代用可能）
• 申請書（出入国管理事務所で入手）

1. ワーキングホリデー・ビザの滞在期限の一ヶ月前あたりまでに出入国管理事務所から通知が届く。（その通知に、延長する場合の手続きについて書いてあります。）
2. 手続きに必要な物を用意する。
3. ネットで、出入国管理事務所に訪問予約を行う。
4. 出入国管理事務所に必要書類を提出し、許可をもらう。

出入国管理事務所で書類を提出すると、延長理由を聞かれます。理由は正直に「旅行」や「観光」などと答えて問題ありません。 

ワーホリの延長を考えている方は、自身の加入している海外留学保険の延長も忘れずに行ってください。

ワーホリ留学生のほとんどが加入している海外留学保険。契約当初の補償期間が延長前で切れてしまう場合は、海外留学保険の延長が必要です。加入している保険へ連絡すれば、すぐに対応してくれる保険がほとんどです。忘れがちな手続きなので、ワーホリビザの延長を検討している方は注意してください。

ワーキングホリデービザの延長にスポットを当てて解説しましたが、この記事だけでは延長手続きを解説できていない国もありますし、また手続きが自分だけでは難しと感じてしまった方もいますよね。お伝えできなかった情報やご不安・疑問については、お気軽にStudyInまでお問合せください。

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