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フィリピン英語の特徴を徹底解説!アクセントやアメリカ英語との違いも説明

格安で留学できることで人気を集めているフィリピン。しかしフィリピン留学について情報収集していると「フィリピン英語は聞き取れない」「レベルが低い」などといったワードを目にしますよね。この情報は本当なのか、本記事ではフィリピン英語について徹底解説します。


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さて、今回はフィリピンの英語についてお話ししたいと思います。

フィリピン英語の歴史

フィリピンの公用語はタガログ語ですが、アジアで最も英語を話す人の割合が多い国がフィリピンです。英語は第二言語として使用されており、フィリピンの人々は初等教育から英語を学ぶため、フィリピン人の約93%が英語を話せると言われています。


フィリピン英語の始まりはアメリカの植民地であった1898~1946年に遡ります。この間に、アメリカ側がフィリピン全土に学校を設立しました。さらに英語教師1,000人をフィリピンに派遣し、積極的に英語教育を広めていたことが今に繋がっていると言われています。


フィリピンは1946年に独立しましたが、英語教育は進み続け独立後の1974年には、英語も公用語とする二言語併用教育政策が発表されました。第二言語として用いられるようになり、90%以上もの割合の人々が英語を話せる英語人口世界3位の国へとなりました。

フィリピン英語の特徴

 日本語の方言があるように、英語にも国や地域によって訛りや独特な言い回しが存在します。フィリピン英語の特徴を詳しく解説します。

フィリピン英語はアメリカ英語に近い

日本語に方言があるように、英語にもイギリス英語・アメリカ英語・カナダ英語など、国や地域によって訛りがあったり、独特な発音や言い回しをしたりする特徴があります。


フィリピンの英語は、アメリカの教育者から指導されてきたためアメリカ英語寄りです。アメリカ英語との違いはほぼありませんが、フィリピンの第一言語であるタガログ語が少し混じっています


フィリピン留学について調べていると、「フィリピン英語は聞き取れない」という情報を目にすることがありますよね。その理由とも言えるのが、英語とタガログ語を混ぜた「タグリッシュ」です。


初等教育から英語を習っているフィリピン人は、タガログ語だけを使うことが少なくなっているのが現状です。タガログ語に英語を混ぜたタガリッシュは、学生から大人まで使う言語のひとつのため、現地の人の会話を聞いていると「聞き取れない」と感じる場面があるでしょう。


しかし基本はアメリカ基準の英語です。フィリピン英語の特徴を理解しておけば、英語の勉強で問題なく理解できます。

語学学校の講師は発音がきれい

フィリピン英語には発音に特徴があるものの、語学学校の講師は発音のきれいさを採用基準とされています。英語の発音がきれい、且つ英語を教える能力やセンスの高さを持った人だけが語学学校の教師として採用されます。


語学学校の講師の中には、外国人向けのコールセンタースタッフやホテルで外国人への接客・語学学校講師の経験者・海外での勤務を目指しているバックグランドを持っている人もいます。


「フィリピン英語は聞き取れない」と不安に思っている方も、フィリピン英語はビジネス英語としても通用しており、さらにきれいに発音する講師に学ぶためため安心して英語を勉強できる環境が揃っています。

第二言語だからこそ英語指導が分かりやすい

日本のように英語の授業だけ英語を使うのではなく、国語や社会・音楽など一部を除いた授業でも英語が使用されます


教育システムは日本とほぼ同様で、初等教育の6年間・中高教育の4年間・大学教育が4年間です。その間ほとんどの授業で英語が使われるため、高い英語力を身に付けて学校を卒業します。さらに家庭によっては、家族同士の会話でも英語を使う場合があるほど英語社会です。


とくに大学を卒業して語学学校の講師に就く講師たちは、「どう勉強すると英語力が伸びるのか」という論理的に授業をしてくれます。母国語でない英語を学ぶ日本人側の気持ちを理解してくれているので、分かりやすい英語指導が受けられます。

【詳細】アメリカ英語との違い

 フィリピン英語はアメリカ英語に近いものの、発音やボキャブラリーに異なる点もあります。それぞれの近いを詳しく解説します。

発音の違い

前述したように、フィリピン英語にはタガログ語が少し混ざっています。その特徴は発音にあり、フィリピン英語の発音を理解することで、現地で「聞き取れない」と感じることも少なくなるはずです。 


フィリピン英語特有の発音をする主な特徴は以下になります。 


「f」の発音が「p」の発音になる

「f」の発音をする「ファ・フィ・フゥ・フェ・フォ」の部分が、「p」の音に近い発音になり「パ・ピ・プ・ペ・ポ」の音に聞こえます


Philippineは通常「フィリピン」と発音されますが、フィリピン英語では「ピリピン」、photo「フォト」は「ポォト」、favorite「フェイヴァリット」は「ペイヴァリット」などのように聞こえます。


「z」の発音が「s」の発音になる

days・These・resortなどで発音する「z」の発音が「s」の発音になります。例えばdays「デイズ」は「デイス」と聞こえるため、三単現や複数形の表現では注意が必要なシーンがあります。


「th」の発音が[t]または「d」の発音になる

「th」の発音は日本人が苦手な発音のひとつですが、フィリピン人も苦手な傾向があります。フィリピン英語では[t]または「d」の発音になり、think が tink・Thanks が Tanks・that が dat・then が den などのように聞こえます。


「~ple」「~ble」「~cle」は「o」の発音に寄る

「~ple」「~ble」「~cle」で終わる言葉は、「o」の発音に寄り母音が入ります。分かりやすくカタカナで表現をすると、simpleは「シンポル」、horribleは「ホリボル」、uncleは「アンコル」のように聞こえます。


「~ion」はやや強めに発音される

「~ion」は、第1アクセントまたは第2アクセントをつけて強く発音される強母音として発音します。こちらも分かりやすくカタカナで表現をすると、onionは「オニオーン」、questionは「クエスチョーン」、depressionsは「ディプレッショーンズ」のように聞こえます。


後ろにアクセントがくる

アメリカ英語では頭にアクセントがくる単語も、フィリピン英語では後ろをアクセントをつけて発音することが多いです。


例えば、weddingの場合、アメリカ英語では「e」にアクセントですが、フィリピン英語では「i」にアクセントを付けます。yesterdayでは、アメリカ英語では「e」にアクセントですが、フィリピン英語では「a」にアクセントを付けます。

ボキャブラリーの違い

発音だけでなく、使う単語そのものがアメリカ英語と異なるものがあります。ボキャブラリーの違いは、フィリピンだからこその表現と言える言葉もあります。


例えば「ちょっと待って」と言うとき、アメリカ英語では「しばらく」という意味の「for a while」を使います。これは少し長めの時間を想像される言葉です。


しかしフィリピンでは、「数秒(または1分)くらい待って」の意味で「ちょっと待って」を使うので、「for a second」や「just a minute」と言います。フィリピン人は時間にルーズな人が多くのんびりとした時間感覚なので、そういった感覚の差が出ているとも言えます。


その他にボキャブラリーが異なる言葉は以下になります。

意味 フィリピン英語 アメリカ英語
トイレ comfort room bathroom/restroom
停電 brown out black out
渋滞 traffic traffic jam/congestion
勘定 bill out check
ちょっと待って for a second/just a minute for a while

フィリピン英語を学べる留学はStudyInから!

 「フィリピン英語は聞き取れない」とマイナスが情報を目にすることもありますが、実は日本で勉強するアメリカ英語寄りのため、日本人の英語学習に向いています。フィリピン英語ならではの発音や表現はあるものの、ビジネス英語としても問題なく通じる英語です。


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