TOEICと並び、世界的に認められる英語能力テストの「IELTS」。フィリピン留学には、IELTS対策に特化したコースがあるのをご存じでしょうか。これからIELTSを受験したい人・すでに受験していてさらに高スコアを狙いたい人向けに、フィリピン留学でのIELTS対策について徹底解説します。
IELTSとは、「International English Language Testing System」が正式名称で、TOEICと同じように世界的に認められている英語能力を証明するテストです。省略してIELTS(アイエルツ)と呼びます。
IELTSは日本でも受験できますが、日本人が海外で受験することも可能です。海外留学で英語を学び、そのまま知識を活かして留学先で受験できるのは高点数を狙う上でメリットとも言えます。
さらにIELTSは2種類のテストがあり、就業や移住目的の「ジェネラルモジュール」と、留学目的の「アカデミックモジュール」に分かれます。大まかには以下のように分類されるので、自分に合った種類を選んで受験してください。
【ジェネラルモジュール】
【アカデミックモジュール】
この記事では、IELTSのためのフィリピン留学について解説します。海外留学と併せてIELTSの受験を視野に入れている人はぜひご覧ください。
冒頭でIELTSは海外でも受験可能と述べましたが、日本ではなくフィリピンで受験するメリットはどんな点があるのでしょうか。フィリピン留学でのIELTS対策について、詳しく解説します。
IELTSの採点は、合格・不合格ではなく1.0~9.0までの点数で評価されます。一般的な大学の入学基準は6.0~6.5を定めている学校が多いようですが、7.0を目指す人も多いです。IELTSのスコア7.0は、TOEICの900点前後・英検1級と同レベルと言われており、IELTS6.0はTOEIC740~820点・英検準1級、IELTS6.5はTOEIC820~870と同レベルと言われています。
TOEICや英検に換算すると、その難しさは一目瞭然です。IELTSのテスト内容はリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4つの項目があり、英語のすべての能力を採点されます。TOEICや英検とはテスト内容が大きく違うため、IELTSに特化した勉強が必要です。
フィリピンの語学学校には、IELTS専門の講師が多く在籍しています。講師自身がIELTSで7.5以上の高スコアを保持しており、ネイティブスピーカーと同等の実力を持っている人が多いです。高スコアを保持しているだけあって、試験対策にも詳しい点もメリットです。
IELTSで高スコアを獲得するには、ネイティブスピーカーであっても数ヶ月間の専門的な勉強が必要などテスト内容に特徴があります。対策を理解している専門の講師の授業を受けることで、高スコアへの近道となります。
「フィリピン留学までして、IELTSで高スコアが取れなかったら」と不安がある方もいるはず。フィリピンの語学学校では、「IELTS点数保証コース」という点数保証のあるコースがあります。期間内に目標とするスコアが取れなかった場合、それ以降の授業料を目標スコアが獲得できるまで免除されるという内容です。
生活費やビザ延長料金は自己負担ですが、目標スコア獲得までのサポートが手厚いのはフィリピン留学ならではです。
目標スコアは、入学時のIELTSのスコアによって定められます。例として、入学時4.0であれば目標は5.5、入学時5.0であれば目標は6.0、入学時6.0であれば目標は6.5です。通いたい学校に点数保証コースがあれば、目標スコアも必ず確認してください。
フィリピンは物価が安いため、留学費用が抑えらえる点も人気の理由です。それはIELTS対策でフィリピン留学した場合も変わらず、欧米諸国に比べて留学費用は各段に安く抑えられます。
さらにフィリピンの語学学校は、マンツーマンレッスンが主流です。分からない点はすぐに講師に質問できる環境があり、独学が難しいスピーキングも自分が話す時間をしっかりと作れます。グループ授業だと自分に割り当てられる時間が少なく、上達スピードが落ちてしまいがちですがその心配もいりません。フィリピン留学であれば安い費用で、マンツーマンレッスンによって効率よく学べてコスパがいいです。
フィリピンで実際にIELTSの試験を受ける場合、どんな内容や持ち物が必要になるのでしょう。チェックしておきましょう。
前述した通り、IELTSの試験内容はリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4つの項目に分かれています。それぞれの項目内容は以下になります。
【問題数と制限時間】
テスト内容 | 問題数 | 制限時間 |
リスニング | 40問 | 30分 |
リーディング | 40問 | 60分 |
ライティング | 2問 | 60分 |
スピーキング | ー | 15~20分 |
【問題内容】
テスト内容 | 問題内容 |
リスニング | ・約30分間音声を聞き、その後マークシートに回答 ・回答時間は10分 |
リーディング | ・3問の長文を読解する ・回答方法は穴埋めが多い |
ライティング | ・手紙の作成 ・表、図、グラフを見てまとめる問題 |
スピーキング | ・自己紹介 ・質疑応答 ・出されたお題に沿ったスピーチ ・スピーチに対しての面接官から質疑応答 |
一般的な英会話やビジネス英語の内容が中心のTOEICや英検と比べ、IELTSはより専門的な内容がテストで出題されます。論文や講演で使われるような単語や、学術的な用語もでてきます。そのため文法の前に知っておかなければいけない単語がかなり多いです。
単語を頭に入れておかないと、なにも聞き取れない・なにも読み取れないという可能性もゼロではありません。TOEICや英検とはまったく別物のテストであることを覚悟しておきましょう。
制限時間の短さを一番感じるのはリーディングです。1セクションあたり平均で800~1000字の長文問題が3セクションあり、さらに出題問題数は40問あります。単純計算で、1セクション20分ほどで解かないといけません。
また専門用語が多く、文章の構造も複雑になっていて問題文を理解するのにも時間を取られてしまいます。これこそがIELTSのための特別な対策が必要と言われる理由です。
日本での試験と同様、受験には必要な持ち物があります。現地でも用意できますが、必ず把握しておいてください。
【受験に必要な持ち物】
テストは月に2回ほど実施されることが多く、申し込みは2週間以上前に必要です。語学学校によってまとめて申し込む学校もあるので、入学時に申し込み方法もチェックしてください。
問題数が多く複雑で、回答の制限時間が短いIELTS。試験を受けるときにはいくつかコツがあるので紹介します。
約30分間音声が流れるリスニング。その中には難しい単語が並べられ、すべてを聞き取るには難易度が高いです。そこで先に設問の内容を確認することで、ある程度の内容を頭に入れた状態でリスニングの音声を聞きます。要点だけ聞き取ることができ、10分という短い回答時間でも適切な回答ができます。
音声のすべてを理解しようとせず、必要な情報だけ聞き取るよう意識をしてください。
上記の2つを意識することで、全体の文書から回答を導くのが簡単になります。
リスニングのように、先に設問を確認すると答えになる単語を見つけやすくなります。
ライティングでは、スペルミスなどのケアレスミスで減点を受けるのが一番もったいないです。綺麗な字で書くことを心がけ、最後に必ず見直す時間を作りましょう。
ライティングは手紙の作成と表や図を見てまとめる問題ですが、手紙にはあまり時間をかけず、図表・グラフの問題に時間をかけるとより正確な回答を作成できるのでおすすめです。
スピーキングのコツは、話す順番です。結論から始まり、理由→具体例→改めて結論の順番で話すと、まとまりのある文章になります。まとまりがなく修復がつかない文章にならないよう、話す順番を意識してスピーチしましょう。
フィリピン留学でのIELTSについて詳しく解説してきましたが、どの語学学校を選べばいいのか、コースは自分に合っているのかなど悩む点はたくさんありますよね。そこでお役に立てるのが、私たち留学エージェント・StudyInです。
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