カナダの滞在費や学費など、1年間の留学にかかる費用の目安と、費用をおさえるコツをご紹介します。カナダは先進国のなかでも治安のよい国で、渡航先や滞在先として人気です。長期の滞在を検討されている方は、生活費や学費など、滞在にかかる各費用を事前にイメージしておきましょう。
本記事では1CAD(カナダドル)=100円(日本円)の為替レートで各費用を算出しています。
留学スタイル別に、カナダで1年間滞在した場合の費用をご紹介します。
語学留学 | 約300万円~ |
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ワーキングホリデー | 約100万円~ |
正規留学(大学) | 約320~600万円 |
正規留学(高校) | 約220〜300万円 |
カナダの語学学校へ1年間通うために必要な費用です。
ILSCトロントのコース「FULL-TIME INTENSIVE 30レッスン」を例に算出しています。また、入学金やテキスト費を含めて学費としています。
学費・授業料 | 約 150万円 |
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生活費 | 約 60万円 |
滞在費 | 約 70万円 |
保険 | 約 25万円 |
航空券 | 約 15万円 |
その他費用 | 約 3万円 |
合計費用 | 約 325万円 |
カナダで1年間ワーキングホリデーをするために必要な費用です。
ILSCトロントのコース「FULL-TIME INTENSIVE 30レッスン」へ3か月通い、残り9カ月でアルバイトをした場合を想定しています。
学費・授業料 | 約 45万円 |
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生活費 | 約 60万円 |
滞在費 | 約 70万円 |
保険 | 約 25万円 |
航空券 | 約 15万円 |
アルバイト給与 ※ | 約 -120万円 |
その他費用 | 約 3万円 |
合計費用 | 約 100万円 |
※トロントの最低時給15CADで週25時間勤務
カナダのワーキングホリデービザでは、最長6カ月間学校に通うことができます。また期間中の過ごし方は、自由に決められます。
勉強に比重を置くのか、仕事や旅行に比重をおくのか、滞在期間や選ぶプランによってかかる費用には差がでます。
有料の留学エージェントを利用される方もいらっしゃいます。エージェントは、ビザや語学学校の手続き、滞在先の手配など、渡航にまつわる各種サポートを提供しています。
ブリティッシュコロンビア大学(The University of British Columbia)の初年度費用の計算ツールを使い算出した費用と、保険と航空券をあわせた1年間の費用は560万円です。
滞在費は、ミールプラン付きの学生寮のシェアルームに滞在する場合の費用です。ブリティッシュコロンビア大学の場合、学生寮利用者はインターネット利用料や光熱費などの支払いは不要です。生活費は、その他携帯電話の通信費や交際費などの雑費を想定しています。
学費・授業料 | 約 410万円 |
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生活費 | 約 110万円 |
滞在費 | 約 30万円 |
保険 | 約 25万円 |
航空券 | 約 15万円 |
その他費用 | 約 3万円 |
合計費用 | 約 590万円~600万円 |
カナダの大学へ1年間通う際にかかる費用は、学校の立地や学部により大きく異なります。
例えばカナダ東部のセント・ジョンズ(St. John's)に位置するニューファンドランド・メモリアル大学(Memorial University of Newfoundland)で、学生寮利用(シェアタイプで食事込み)した場合の1年間の滞在費用は320万円です。ブリティッシュコロンビア大学と比較して、概算で200万円以上の滞在費用の差があります。
カナダの公立高校の学費 | 約 100万円 ~ 130万円(※1) |
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滞在費・生活費 | 約 90万円 ~ 120万円(※2 |
保険 | 約 20万円 |
航空券 | 約 9万円 ~ 23万円 |
その他費用 | 約 3万円 |
合計費用 | 約 220万円 ~ 300万円 |
(※1・2)参考:文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」
カナダの公立高校へ1年間通うために必要な費用の目安は約220万円~300万円です。私立高校においては寮での滞在費や制服代などが必要な学校があるため、年間約270万円~540万円程度の滞在費用を想定しておきましょう。
留学費用をおさえるコツをまとめました。渡航計画を立てる際の参考にしてみてください。
語学学校の場合「フルタイム」と「パートタイム」の授業時間を設けていることがあります。それぞれの1日あたりの授業時間は、フルタイムで4~6時間、パートタイムで2~3時間で、授業時間が短くなる分、費用がおさえられます。
以下の表は、語学学校の費用紹介でも例に挙げたILSCトロント校の、フルタイムコースとパートタイムコースの1週間の費用の比較です。
FULL-TIME 24レッスン | CAD355.00/週 |
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PART-TIME PM 13レッスン | CAD165.00/週 |
語学力の向上を目指す場合は、学校以外の時間で自主学習する必要もあるでしょう。
そのため十分な学習時間を確保できるかどうかを検討したうえで、授業時間を選択してください。
留学先への渡航時期を選ぶことで、航空券の費用をおさえることができます。
2月~3月、10月~11月など、1年のうち飛行機の利用客が少ない時期(ローシーズン)は、航空券の費用が割安です。
逆に1年のなかでもゴールデンウィークや夏休み、年末年始など、飛行機の利用客が多い時期(ハイシーズン)は航空券の価格が割高です。
どうしても渡航時期を調整できない場合は、出発日を平日に設定したり、航空会社を比較したりしてみてください。
滞在中に現地で働くことで、留学生活にかかる費用を補填することもできます。
ただし英語を使って働くには相応の英語力が必要です。特に接客業では、現地の方とのスムーズな英会話が求められます。
どのような仕事ができそうなのか、自身の語学力を考慮して事前に調べておくようにしましょう。
滞在費を抑えたい方は、アルバイトで得たお金を生活費に充てることを検討してみましょう。
カナダでは、学生ビザを取得していれば、現地でのアルバイトが週20時間まで認められています。ワーキングホリデービザで渡航する方も、アルバイトができます。
飲食店でアルバイトをすれば、食事補助を受けれることがあり、その分、食費を節約することも可能です。
カナダにはチップ制度があります。支払い金額の10~15%のチップが一般的です。チップを受け取れる仕事は、ホテルやウェイトレスなどの接客業です。
受け取ったチップの配分方法は、従業員全員で均等に分けたり、職種事にパーセンテージが決まっていたりしており、勤務先により異なります。そのためチップを多く受け取りたい場合は、働く前に勤務先の制度内容を確認しましょう。
カナダには「Co-op」という、有給インターンができる留学制度があります。これは、現地のカレッジでの専門分野の授業を受けたあと、学習内容に関係する会社で有給インターンができる制度です。有給インターンはプログラム期間の半分までと制限がありますが、有給で働けるため、生活費を節約することができます。
滞在する都市や物件によって生活費に差が生まれます。滞在先を決めていない方は、バンクーバーなどの主要都市の家賃と、周辺地域の家賃を事前によく比較検討しておきましょう。現地の環境に慣れてきたら、生活費を節約するために滞在先を寮や一人暮らしからシェアハウスへ切り替える方もいらっしゃいます。
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