英語学習の短期留学先として近年人気の高いフィリピン。「長期留学はコスパが悪い」との情報を聞いたことがありませんか。しかし実際には、長期留学で奨学金を使うと、負担を少なく留学できます。「留学したいけれど貯金がない」と悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
日本の大学や専門学校へ進学する場合に利用する人が多い奨学金。日本国内では、国立・公立・私立すべてで、約50%の人が奨学金を借りているという調査結果もあるほど、浸透している奨学金は、海外留学でも利用できることをご存じでしょうか。
海外留学に対する奨学金を提供する団体は、日本の公的団体や民間団体だけでなく、海外の政府が提供している奨学金もあります。それらを総称して「海外留学奨学金」と呼ばれています。
支給される金額は団体によって異なりますが、学費だけでなく留学準備金も支給される団体もあります。家庭環境や経済的な理由で留学が難しい人も支援してくれるのが、海外留学奨学金の在り方です。
一言に奨学金と言っても種類や学生向け・社会人向けなどさまざまあります。まずは奨学金の仕組みや特徴を知っておきましょう。
海外留学奨学金には、“借りる”奨学金である「貸与型奨学金」と、“もらう”奨学金である「給付型奨学金」があります。借りることができるのはどちらも月に最大で10万円程度で、貸与式奨学金の返済は留学後に始まるのが一般的です。
留学に関する奨学金は、審査要項として一定の語学力が課される場合や、留学書を提出しなければならないことがあるので狭き門とも言われています。
さらにほとんどの奨学金が海外の大学・大学院へ留学する方を対象としているので、語学留学を中心とするフィリピン留学でも申し込める奨学金の数はかなり限られます。
高校生、大学生、大学院生が申し込める奨学金には学校を通して申し込むことができる奨学金が多く存在します。学生の方は先生方にまず確認することをお勧めします。
その中でも今回ご紹介する給付額奨学金「トビタテJAPANプログラム」は学生にとって、とてもチャンスの多い魅力的なプログラムとなっています。
社会人の方が申し込める奨学金には地方自治体が主催している奨学金があります。数は少ないですが、稀に語学学校に通う予定の方も対象になっていることもあります。
具体的には熊本県別府市の給付型海外留学奨励金などが挙げられます。しかし、給付額は5万円と、比較的少額になっています。まとまった額が必要な方はローンなどの利用を検討しましょう。
さて、ここまで奨学金の話をしてきましたが、
実際にフィリピン留学で奨学金を得られるチャンスがあるのは、ずばり、1か月以上留学予定の現在高校生、大学生、又は大学院生の方のみとなっています。今回はその中でも可能性の高い、大学生の方向けの提案にフォーカスしていきます。
残念ながらこの条件に当てはまらなかった1か月未満の短期留学を予定している方や、社会人の方、決してあきらめないでください。
資金を集める方法としてローンという方法が残っています。
ローンによっては貸与型奨学金とほぼ変わらないような好条件のものもあります。
ローンの種類、詳細などについてはコチラの記事をご覧ください。
さて、先ほど述べたように一般的には奨学金がもらえないフィリピン語学留学ですが、どのようにしたらそのチャンスをつかめるのでしょうか。
そのポイントとは留学中、語学学習に加えてもう一つの目的を立てることにあります。
語学留学だけでなく新しい目的を追加することで、文部科学省が行っているトビタテJAPANといわれる奨学金プログラムの対象に入ることができるんです。
トビタテ留学JAPANとは、文部科学省がで行っている2013年から2020年までの期間限定の日本人学生向け留学促進キャンペーンです。
海外への留学生派遣人数を増やすことを目標とした返済不要の給付型奨学金プログラムで、全国の高校生や大学生を対象としています。
留学のプランに合わせて学校の学費、生活費などが支給される金銭的サポートだけでなく、プログラム修了後も帰国者限定のコミュニティーへの参加などで様々な人と関わる機会があります。そのため、留学中だけでなく出発前から帰国後まで得られることの多いプログラムとなっています。
しかし、得るものも多い分、しっかりとした選考が行われるため、狭き門となっています。
さらに、充実した奨学金制度ですが残されたチャンスは大学生はあと2回、高校生はあと1回のみです。
何回でも応募できるので、学生の方はこの奨学金制度の利用をまず検討してみてください!
続いては実際の応募条件などについてみていきましょう。
応募条件としては、主に以下のようなものがあります。
・現在在学中(大学、専門学校、大学院)であること
・留学予定期間が1か月以上2年以内であること
・留学計画の中にインターンシップ、フィールドワーク、ボランティア、などが含まれていること
・世帯収入が私立大学に通っている場合1223万円以下であること
この他にも細かい要件があります。詳しい情報はトビタテJAPANのホームページをご覧ください。
トビタテJAPANの大学生向けプログラムでは、3つのコースに分かれており、留学の目的に最もあてはまるコースを選択し、応募をします。現在あるのは、以下の通りになっています。
この中でも、フィリピンに留学をすると考えたときに応募しやすいのは以下の2コースです。
1)対象分野が言語習得や異文化理解になっている新興国コース
2)対象分野に比較的制限がない多様人材コース
理系、複合・融合系人材コースでは留学先での研究の実施や大学などの教育機関での専門的な学びが必要となってくるので、フィリピン留学では当てはまらない場合が多いでしょう。
では、先ほど挙げた2つのコースにフォーカスを当ててみていきます。
こちらは英語圏以外の発展途上国に行って、現地の言語を学びながら、現地でインターンシップやボランティアをしながら留学をするというコースです。
ただし注意しなければならないのが留学期間の半分以上をこの活動にあてるのが条件であるということです。
例えば半年の留学に行く方は、2か月語学学校に通いながら活動をし、4か月ボランティア活動するというような計画を立てることが必要になる。ということです。
過去にこの新興国コースでフィリピン留学をした方は、新興国であるフィリピンの都市が抱える貧困をテーマに、留学中街の中にあるスラム街に実際に足を運んで調査していました。
目的を立てる前ににまずフィリピンのことを少し調べてみて、興味のある活動を探してみるのが良いですね。
こちらは、分野や留学地域に関係なく、様々な分野や活動において今後の活躍が期待されるような人材を募集するコースです。
したがって分野の指定がないからこそご自身のやりたいこと、興味のあることについての学びを深めることができます。
過去にこの多様性人材コースでフィリピン留学をした方は、フィリピンの学校の特別支援教育をテーマにしていました。最初の半年間語学学校に通い、その後現地の小学校などを訪問してインタビューなどを通して調査をしていました。
大学生の方ならご自分の今勉強している内容の発展的な学びや卒業論文のための調査をテーマとして掲げてもいいですね。
ざっくり要項が分かったところで、次は選考の内容を見ていきましょう。
トビタテJAPANは基本的に学校を通して応募をし、書類審査と面接の2つで合否が決まります。
書類審査では、志望動機、留学プラン、帰国後その経験をどう生かしていくか、などの3つのポイントなどを通して計画性が審査されます。
面接審査では、今までの学びに対する態度、留学に対するモチベーション、熱意などの3つのポイントなどを通して人物が審査されます。
一般的に語学能力なども審査項目としてある場合が多いですが、この奨学金では、審査項目に語学レベルが含まれていません。
つまり、今の語学力に自信がなかったとしても、フィリピン留学への熱意を伝えることができれば、選考に通ることができるのです。
※面接試験ではビデオ通話による面接は行われていないので、地方にお住まいの方も都心の会場に行かなくてはなりません。
自分のやりたいことを、
自分のことばで、
明確に伝える。
トビタテJAPANの審査で一番重視されているのはズバリ、これです。
自分の思いをしっかりと伝えるためにも、ご自分で念入りに下調べをしたり、やりたいことをしっかりと整理したり、周りのたくさんの人と相談したり、なにより時間をかけてじっくりと計画を立てることが大切です。
ご自分のやりたいことをここまでしっかりと考えることができれば、奨学金がもらえるだけでなく留学も充実したものにできること間違いないでしょう。
奨学金をもらえれば、金銭的なサポートになることはもちろん、留学の目標設定をよりはっきりさせられて留学での学びをより有意義なものにすることができます。帰国後就職活動などでも、ただの語学留学以上にアピールポイントが増えます。
2019年前期の選考では、トビタテJAPANの新興国コースでの応募者が156人いた中で47人が選考に通過したというデータもあります。フィリピン留学の奨学金に興味がある方は、留学相談と併せてStudyInまでご連絡ください。
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