バンクーバー留学の特徴や、費用の目安などをご紹介します。
カナダのバンクーバーは、日本人の留学先としてよく選ばれる都市のひとつです。バンクーバーには日本食を扱うレストランやスーパーが多く、カナダ国内において比較的穏やかな気候から「住みやすい」と感じる方が多いようです。
面積 | 2,883㎢(※) |
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人口 | 264万2,825人(※) |
日本との時差 | -17時間(サマータイム時は-16時間) |
日本からのフライト時間 | 8〜10時間(直行便の場合) |
※ バンクーバーとその周辺都市で形成される「メトロバンクーバー(バンクーバー都市圏)」の合計。
カナダの中でトロント、モントリオールに次ぐ大都市のひとつがバンクーバーです。語学学校や専門学校(カレッジ)の選択肢も多く、英語学習やワーキングホリデー、大学進学準備など、さまざまな目的での滞在が可能です。
市内からバスで行ける距離には、海水浴ができる「イングリッシュベイビーチ」や、冬にスキーやスノーボードができる「グラウスマウンテン」があり、滞在期間中でも少し足を伸ばせば自然の中でのアクティビティを楽しめます。アメリカ国境とも近く、休暇を利用してアメリカへの旅行も楽しめます。
バンクーバーで1か月間、語学学校が通うときにかかる費用の目安は、学費、家賃、現地での生活費、航空券代の合計で約42~45万円です。
バンクーバーは「カナダの文化に触れながらも日本と近い生活をしたい」方に適した都市です。
2016年の国勢調査の結果によれば、トロントに住むアジア系の住民の比率が約41%だったのに対し、バンクーバーに住むアジア系の住民の比率は約46%です。
アジア系住民の多いバンクーバーの市内には、アジア系の食材を扱うスーパーマーケットが複数あり、日本食のレストランや日本食も揃っています。
また、日本語を使う職場の求人もカナダの中では多いので、ワーキングホリデーなどでの働き口も探しやすいと言えます。
トロントと比べて、バンクーバーは冬の気候が穏やかです。2021年12月~2022年2月のデータによると、トロントは平均気温が氷点下になる月もあったのに対し、バンクーバーの平均気温は3~5℃前後でした。
【バンクーバーとトロントの平均気温(2021年12月~2022年2月)】
月 | バンクーバー | トロント |
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2022年1月 | 3.9 | -6.3 |
2022年2月 | 5.2 | -3.0 |
※参考:気象庁「世界の天候データツール(ClimatView 月統計値)」
渡航されているお客さまからは「バンクーバーは日本人が多い」という声を頂くことがあります。
実際、バンクーバーの語学学校の日本人比率は平均すると20~30%、多い学校では40%を超えています。日本人がいない環境を想像して通学するとイメージとのギャップを感じてしまうでしょう。
留学先に日本人が多いと、困ったときに相談しやすいです。しかし日本人同士とのコミュニケーションに傾きすぎると英語が身に付かないこともあります。
英語学習ができるか不安があるなら、日本人の比率が低い語学学校を選ぶのも手です。
バンクーバーは治安が良い街と言われています。滞在中も気軽に外出しやすく、住みやすい街です。
しかし治安の悪いエリアはあります。
例えば、観光地として有名な「ギャスタウン」を抜けた先にある「イースト・ヘイスティング・ストリート」という通りや、ダウンタウンから見て西南の位置にある「サレー」も治安が悪いと言われています。
実際にお客さまからも、街中でトラブルにあって暴行を受けたという報告を頂いたことがあります。
トラブルを避けるためにも、治安が悪いエリアや人通りの少ない通りを事前に調べて、極力近づかないことが大切です。
合計費用の目安は以下の通りです。なお、紹介する費用はすべて1CAD=100円として計算しています。
留学期間 | 語学学校 | 大学 |
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2週間 | 約30万~40万円 | - |
1か月 | 約35万~50万円 | - |
半年 | 約100万~150万円 | - |
1年 | 約200万~300万円 | 約250万~600万円 |
カナダで語学学校へ通う場合は、現地でアルバイトができません。そのため、必要な費用は渡航前に準備しておく必要があります。
ワーキングホリデー(ワーホリ)や大学へ通う場合は、現地でのアルバイトが可能です、アルバイトで得られる収入も考慮したうえで費用を準備すると良いでしょう。
2022年12月時点でのバンクーバーの最低時給は約1,600円です。
費用には、学費、生活費、航空券代、保険料などが含まれます。
バンクーバーにキャンパスを持つ語学学校ILACの一般英語コースを例として紹介します。StudyInでご紹介しているバンクーバーの語学学校の中では、学費の金額は平均的です。
留学期間 | 学費 |
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2週間 | 約9万円 |
1か月 | 約18万円 |
半年 | 約101万円 |
1年 | 約192万円 |
なお、学校によっては、学費以外にも支払いが必要な費用があります。たとえばILACのでは、登録料(約18,000円)と学生サービス料(約2,000円/週)が必要です。
バンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州の学費の平均は年間約330万円です(出典:カナダ統計局)。
ブリティッシュコロンビア州はカナダの中でも学費が高額で、安い州と比べるとおよそ2~3倍の学費がかかります。
バンクーバーにある大学の学費の一例をまとめました。
大学 | 1年間の学費目安 |
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ブリティッシュコロンビア大学(州立) | 約500万円 |
サイモンフレーザー大学(州立) | 約330万円 |
フェアリー ディキンソン大学(私立) | 約270万円 |
カモーソンカレッジ(私立) | 約150万円 |
一般的に、4年制の大学(university)よりも2年制のカレッジ(college)のほうが学費は安い傾向があります。
また、カレッジによっては修了後に4年制大学への編入が可能です。4年制大学の卒業を目指す場合も、カレッジから編入すれば合計の学費を安く抑えられます。
生活費は滞在方法によって異なります。
滞在方法 | 目安費用/月 | 備考 |
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ホームステイ | 約8万~15万円 | 一般的に食費・光熱費を含む。 |
学生寮 | 約10万~20万円 | 一般的に食費・光熱費を含む。 |
ルームシェア | 約6万~10万円 | 光熱費を含む場合もある。 |
バンクーバーの学校へ通う際、ホームステイ先や学生寮に滞在するのが一般的です。その場合は食費や光熱費が家賃に含まれるケースが多いです。
3か月を超える長期の場合は、滞在期間の後半はルームシェアで滞在する場合もあります。
ルームシェアの家賃には食費が含まれないため、生活費を抑えるには出来るだけ自炊するなどの工夫が必要です。
学費と生活費以外にかかる費用としては、航空券代、海外保険料、ビザ申請料、お小遣いなどがあります。
内訳 | 目安費用/月 | 備考 |
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航空券代 | 約10万~25万円 | 往復の目安。渡航時期や経路による。。 |
海外保険料 | 約5万~10万円 | 1か月の目安。保険会社や補償内容による。 |
ビザ | 約3万円 | 学生ビザやワーホリビザが必要な場合のみ。 |
お小遣い | 約2~4万円 | 1か月の目安。 |
滞在期間中に必要なお小遣いは、生活の仕方によって節約できます。娯楽費などがかさめばその分出費は増えてしまうので、節度ある生活を心がけましょう。
バンクーバーでStudyInがおすすめする語学学校を3つ紹介します。
生徒数 | 約1000人 |
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学費 | 1週間30,240円~ |
コースの例 | 集中英語プログラム パワーイングリッシュプログラム など |
ILACは、さまざまな年齢層や国籍の人と交流したい方におすすめの語学学校です。
語学学校の留学生の国籍は40~60か国程度が一般的ですが、ILACには90か国以上から留学生が集まります。留学生の平均年齢層に目を向けても、多くの学校は21~22歳がボリュームゾーンなのに対し、ILACの場合は19~22歳、22~30歳、30歳以上の人の割合がほぼ同じです。
また、多くの語学学校では入学時に行うテストに合わせて8段階にレベル分けされますが、ILACの場合は17段階に分けられるので、より自分のレベルに合った授業を受けられます。短期の語学学習から、ワーキングホリデーや大学進学のための長期の滞在まで、さまざまなニーズに対応するコースが用意されているので、目的を問わずおすすめできる学校です。
生徒数 | 約1,300人 |
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学費 | 1週間29,820円~ |
コースの例 | 基礎英語コース(フルタイムコース) ビジネス英語プログラム など |
ILSCは、重点的に伸ばしたい英語のスキルが決まっている方に特におすすめの語学学校です。
ILSCのコースは「週に何時間授業を受けるか」だけが決められており、その枠の中でどの授業を受けるは自分で選べます。
「苦手なスピーキングの授業を中心に選びたい」など弱点克服のための時間割や自分の得意分野を伸ばす時間割など、伸ばしたいスキルに合わせた時間割を組めます。
また、校内では英語以外での会話が厳しく禁じられているのもILSCの特徴です。
生徒数 | 350-450人(春夏)250人(冬) |
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学費 | 1週間17,640円~ |
コースの例 | 国際ビジネスコミュニケーションサティフィケート 国際ビジネスコミュニケーションディプロマ など |
VanWest Collegeは、厳しい環境の中で英語を勉強したい方におすすめです。
上のクラスにレベルアップするためにも、英語力だけでなく授業の出席率や宿題の提出率も基準として見られるので、勉強をサボれない環境に身を置きたい人に適しています。
また、ビジネスで求められるコミュニケーションスキルを測定するための試験である「Linguaskill Business(リンガスキル・ビジネス)」の対策コースが設けられている、バンクーバーで唯一の語学学校 でもあります。
21歳の大学生によるバンクーバーの体験談をご紹介します。バンクーバーで6ヶ月間、語学学校へ通うことにより、語学力向上のほか「すごく社交的になりました」「英会話をすることに全く抵抗がなくなりました」という変化を感じられています。